2013年06月19日

有機栽培のヘビーメタル害

1980年代の洋楽ではコンセプトアルバムというものが流行りました。一枚のアルバム(当時はCDではなくLPレコード)が一つの物語となっており、一曲一曲が起承転結の構成になっているものです。その中でスティクスの「ミスター・ロボット」は、特に日本を強く意識した作りから大ヒットしました(日本語の歌詞や大仏が出てきます)。そこからのシングルカットで「Heavy Metal Poisoning」(ヘビーメタル中毒)という曲があり、これもそのPVとともに私のお気に入りです。そもそも音楽のジャンルとしてのヘビーメタルが好きで、いまだに睡眠導入曲としてイヤホンで聴いているくらいです。

前置きが長くなりましたが、今読んでいる有機農法についての本で、「ヘビーメタル害」のことが書かれています。もちろん音楽のことではなく、身体に害を及ぼす重金属のことです。かねてから有機栽培には疑問を持っており、農法それ自体はもちろん良いのだけれど、ちゃんとやらないと却って害の方が多いというのが、これまで何冊もの専門書を読んで得た感想です。だから素人の家庭菜園では危なくて取り組めないはずで、テレビの野菜づくり番組でも化学肥料の使用を前提としていますよね。

その本の中で、今の状況を端的に表している文章がありましたので引用しておきます。

「主原料が鉱石であり、ミネラルであるはずの化学肥料をなぜか消費者は極端に嫌う。その結果、化学肥料の使用をやめ、抗生物質やホルモン、重金属、添加物の入った畜産廃棄物を、しかも大量に栽培に使用することになってしまう。」

“化学”という表記が消費者の嫌悪感を助長しているといつも思っているのですが、決して危ないものではないはずです。どうも農薬と化学肥料がごっちゃにされているようで、「有機無農薬」とか「無農薬無化学肥料」という風に、もともと違う意味の二つの言葉をあまりよく考えずに連ねて使っていることが混同の原因だと思います(こうした言葉遣いについては機会を改めてまた後日)。

一般消費者のみならず、生産者や流通業者といったプロまでもが、頭ごなしに化学肥料が悪くて有機肥料が良いと、極めて偏った情報に基づいて喧伝していることに大きな違和感を覚えます。化学肥料の弊害についてももちろん知っていますが、アメリカでの有名な疾病の原因も含め、それはあくまでも使い方の問題です。同じことは有機肥料でも十分起こりうるのです。

この重金属の害は、日本でもイタイイタイ病や水俣病として有名です。音楽のヘビーメタルを聴きすぎても身体を壊すことはありませんが(大音量でのヘッドホンは難聴に注意です)、食べもののヘビーメタルはご免です。どうかこの異常とも思える有機栽培信仰はどうにかならないものかと常々思っています。



posted by bourbon_ueda at 00:00| Comment(0) | 畑づくり
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。