
しかし定植初期にあまり水やりをすると根が深く伸びず、結局全体の生育に影響するそうです。このことをいつもの苗屋さんからこの日聞いたのですが、同じことは自宅にある専門書にも載っていました。そこで、この日はこのようにしおれていても心を鬼にして(大げさですが)放っておきました。案の定、夕方にはシャキッと直っていました。
これはまるで、親に構ってほしくてウソ泣きをしている子供のようです。こちらはすっかりお見通し、その姿には騙されないぞといったところです。ライオンは子供を崖から落として強く育てるという、本当かどうかわからないよく聞く話がありますが、永田農法や奇跡のリンゴにも相通ずるものがあります。
難しいのは本当に枯れる寸前という飢餓状態との区別です。スパルタ農法でも枯れてしまっては元も子もありませんから、時々は気にかけてあげないといけないかもしれません。それにしても乾燥に強いトマトはたくましい、隣の畝でこの乾燥状態でも生き生きと育っています。わき芽とりと誘因で手間のかかる野菜ですが、頼もしいですね。