
何がってその豆の取り出し作業の大変さです。今年は身延町特産の曙大豆を育てたのですが、どうも播種が遅かったようで未熟なまま冬を迎えてしまいました。通常ならさやがねじれて割れるので自然と取り出せるはずですが、未熟なのでそれがいつまで乾かしてもそうなりません。しかたがないので一つ一つ手でさやを割った次第です。そのさやの山がこれ。

そしてそこから穫れた豆がたったこれだけです。

これが1回分でその作業に2日がかり、あと5回分がこうして控えています。もとより、ちゃんと完熟するように育てればこんな苦労もないかと思いますが、それでもこの大豆(枝豆も含めて)は虫の食害が多く、歩留まりが極めて悪いです。以前枝豆の畑で大量の農薬を撒いている様子を見たことがありますが、これでは遺伝子組み換えの大豆が出て来る背景もわかるような気がしますね。
というわけで、今日の今日ですからもううんざりとして大豆は作らないと書きましたが、いつものヤマイモのように収穫の苦労の後にそのおいしさですっかりそれが打ち消され、また来年も作ろうということになるかもしれません。今回はその作業中に頭を何度もよぎった、勝新太郎さんの言葉をただ書きたかったという側面は否めません。