そんなバカなといろいろ調べてみると、どうも確かにそのようです。おいしさの定義にもよりますが、まず糖分は朝は少なく、夕方に多い。なぜなら昼間にせっせと光合成して最大量になるのが夕方、夜になるとその糖分を消費するので朝は最少になるということです。
瑞々しさという意味でのおいしさだとやはり朝に軍配。水分量が最大なのが朝、夕方になるとどんどん減っていくというのは容易に想像できます。ただ、水分量は多いけれど味は薄いというのはやはりご免で、特にエダマメなどは水分量はあまり関係ないかと。
そしてホウレンソウなどで有名な硝酸鯛窒素の量は、朝が多く夕方が少ないということです。きちんと育てていれば問題ないはずですが、やはりこうした有害物質は少ない方がいいでしょう。肥料のやり過ぎが一番いけないようですね。
ということで、そのエダマメ。朝穫りと比べたわけではありませんが、いつものようにおいしいです。ではなぜ実際には朝穫りがよくなされているのかというと、一つは夏の昼間の作業は体力的につらいということ、また流通の都合上朝穫らないと市場に着くのが間に合わないという、何とも生産者都合だということです。エダマメ農家では自家用は夕飯の直前に穫っているとか。収穫したらすぐに加熱というのはいつ穫っても同じです。
朝穫りしなくてもいいということはもう一つ良いことがあります。それはこの時期から出てくるブヨを気にしなくていいこと。今年はまだ食われていませんが(刺すのではなく食う)、昼間にはいなくなってしまいますからゆっくりと見回りながら収穫できます。繰り返しますが、エダマメに限ったことではないそうですよ。